点訳ボランティア
点訳は、墨字(活字)を点字に置き変えることです。点訳ボランティアは図書や冊子などの資料を点訳します。
点字図書館から渡された点訳待機資料の中からボランティアが選びます。点訳は二人組のペアか、12名ほどのグループに所属して活動します。いずれも複数人で行っています。
点訳に入る前にまず準備があります。複数人で行うため、作業の内容がバラバラにならないように打ち合わせをしたり、分からない漢字や言葉を辞典やインターネットで検索して調べます。
点訳というと、かつては1点1点、紙に直接打っていましたが、今の主流は「パソコン点訳」です。専用の編集ソフトを使用します。キーボードの6個のキーを点字の6点にあてはめ、点字と形どおりに入力します。
点訳が終わったら、次は校正作業です。「校正」とは原本に正しく、また、打ち合わせ通りに点訳されているかを確認していくことです。この作業で間違いがないか入念にチェックしています。間違いが見つかれば訂正します。この後、点字図書館で最終校正が行われ、正しく点字になっているかを確認します。訂正箇所がなければここまでが点訳ボランティアの活動です。
完成した図書は、蔵書として登録され、「点字図書館だより」の新刊案内にてお知らせをします。利用者から貸出しのご希望が入ったら、点字プリンターで打ち出し、バインダーに綴じられ図書館の本となります。またサピエ図書館を通じて全国の方も利用します。
通常、1冊300pの本が、5〜6冊の点字の本になります。完成までに要する期間は、資料の内容や量、ペアかグループかでも異なりますが、おおよそ半年から1年の時間をかけて製作します。
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